京田辺のすごい人- voice2 – 村瀬 梓さん
京田辺のすごい人発見プロジェクト
京田辺のすごい人-voice 2-
一般社団法人京田辺市文化協会では、京田辺市で活躍している「文化・芸術のすごい人」を紹介するプロジェクトを行っています。
今回ご紹介するのは、野菜本来の力で育てる農業を実践する 村瀬 梓 さんです。

profile
村瀬 梓さん(Murase Azusa)
Ever Garden代表
こどもとごはん代表
きょうと食いく先生
野菜本来の力で育てる農業を実践
セルフドキュメンタリー映画製作にも挑戦中

”やりたい農業”にたどり着くまで
北海道で大規模農家として広域農業に携わっていた村瀬さんですが、「無農薬で育てる農業をやりたい」という強い思いから、約5年前にご実家のある京田辺市へ移住されました。
そして、何年も手付かずだった畑を耕し始めました。
1年目は、背丈を超えるほどに伸び放題だった草を刈るところからのスタートでした。
「刈る」という言葉では表現しきれないほどの荒れ地で、まさに草との格闘の日々だったそうです。
土壌もまるで瓦礫のような状態で、まさに「開拓」と呼べる作業でした。
それでも何とか草を土にすき込み、2年目には無農薬での栽培に挑戦されました。
しかし、作物は思うように育たず、荒地にも強いと言われる豆でさえ枯れてしまったといいます。
それでも村瀬さんは決して諦めませんでした。
「くやしい」「負けたくない」という想いが原動力となり、負けず嫌いな性格に火がついたそうです。
そこから野菜づくりを一から学び直し、試行錯誤を重ねてこられました。
「とにかく、自分が育てた美味しい野菜が食べたい!」という思いを胸に、3年目、4年目、5年目と実践を積み重ね、現在までに20〜30種類以上の野菜を育ててこられました。
さらに米作りにも挑戦され、今年は10月12日に稲刈りを行い、収穫の喜びを味わわれました。
モチベーションはInstagramから
村瀬さんの畑との格闘を支えてくれたのは、多くの方々からの応援の声でした。
自身の農業への挑戦をインスタグラムで発信すると、その“開拓っぷり”が話題となり、多くの人がその頑張りを見守り、励ましの言葉を届けてくれたそうです。
「見てくれている人がいる」「気にかけてくれている人がいる」
そんな存在が、「よし!やるぞ」という原動力になり、村瀬さんの背中を押し続けてくれたと話してくれました。
畑の面白さについて尋ねると、「頑張れば頑張るほど畑がきれいになって、野菜も美味しくなっていくところ」と、笑顔で教えてくださいました。
「サボれば堕落していく、頑張れば輝く」畑には、人生において大切な教訓がたくさん詰まっていると感じているそうです。
この畑の魅力を子どもたちにも味わってもらいたいと、村瀬さんはインスタグラムを通じて農業体験の受け入れも行っています。
親子での稲刈り体験では、鎌を使って稲を刈り、竹を使ってご飯を炊くといった自然体験も楽しむことができます。
これからの農業・私にできること
また、村瀬さんは「映画撮影」という新たなチャレンジにも取り組まれています。
現在、クラウドファンディングを実施し、ベーシックインカムシネマズさんと共同で セルフドキュメンタリー映画の制作を進めているそうです。
この映画を多くの方に観ていただくことで実現したいのが 「大住の畑を蓮華畑にしたい」という夢です。
休耕期に蓮華の種をまき、花が咲いた後にすき込むことで土に栄養を与える。
そんな自然の循環を生かした農法に取り組もうとしています。
さらに、「れんげ米研究部会」も立ち上げ、大住で水を使わない陸稲米を栽培できないかと試行錯誤を重ねる予定で、京田辺の風土に合った 米づくりの研究にも、意欲的に取り組まれています。
村瀬さんの願いは、農地を守り、持続可能な暮らしに溶け込む農業を実現することです。
これまで農業を続けてきて、良かったことを伺うと「たくさんの繋がりができ、知ってもらう機会が増えたこと。そして、挑戦し続けられること」
と語ってくださいました。
現在は、農協委員やきょうと食いく先生としても活動されており、空き農地の活用にも力を入れています。
「体験農園などを通じて、農業のハードルをもっと下げていきたい」と話しておられました。

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